ホテル・旅館のWEB担当者様に役立つ情報をお届けする「ホテル・旅館WEB売上アップ講座」。
本日は「Googleサーチコンソール」の活用方法についてご紹介いたします。
弊社では常々、経済情勢が良かろうが悪かろうが
WEB集客においては常に悪い点を見つけ、
その悪い点を改善する施策を打ち続けることが重要だとお伝えしてきました。
このような情勢下だからこそ、新しい取組にチャレンジしませんか?
みなさんはGoogleの無料ツール「Googleサーチコンソール」をご存知でしょうか。
もしご存知でない、知っていても利用していない全国のホテル・旅館さんは
是非この記事を見ていただき、新たな集客のヒントにしていただければと思います。
「Googleサーチコンソール」は自分達の公式サイトに訪れた際に
ユーザーがどんなキーワードを打ったのかがひと目でわかる、グーグルの無料ツールです。
具体的にはキーワード毎の
「表示回数」「クリック数」「クリック率」「平均掲載順位」
の4項目が分かるようになっています。
「表示回数」とは
ユーザーがあるキーワードで検索した際に自分たちのホームページがどれくらい表示されたのか?という指標です。
※ここで言う表示というのはホームページが閲覧されたということではなく、検索結果に表示されたという意味です。
「クリック数」とは
検索結果に表示されたリンクが何回クリックされたか?という指標です。
その表示された回数を分母にした際にクリックされた確率が「クリック率」となります。
つまり表示回数が100回、クリック数が1回であればクリック率は1%ということになります。
「平均掲載順位」とは
そのキーワードで検索された際の平均の掲載順位になります。
検索順位というのは当然ながら毎回同じではなく
Google側がユーザーの趣味趣向によって検索順位が若干カスタマイズされているので
平均掲載順位ということになります。
Googleサーチコンソールで計測できる指標の意味が分かったところで
次にどこの数値を見れば良いのかをご紹介します。
実際に弊社ではお客様にこの数値を毎月レポートに出し、
次への集客のヒントに繋げていっていますので非常に重要なポイントです。
先ほどご説明したとおり、Googleサーチコンソールは
「表示回数」「クリック数」「クリック率」「平均掲載順位」が見られるとご紹介しました。
恐らく、多くの方は
「平均掲載順位を上げろっていう話でしょ」と思われると思います。
しかし弊社ではそのような使い方はほとんどしていません。
個人の考えですが、SEOという指標には全くと言っていいほど意味がありません。
稀にSEOに多くの費用をかけられているホテル・旅館さんも見受けられますが、
そんなに費用をかけるくらいならリスティング広告をかけた方が良いです。
今回重視したいのはキーワード毎のクリック率です。
具体的には表示回数が多いのにクリック率が低いキーワードを探します。
表示回数というのは当たり前ですが、ユーザーの顕在化されたニーズであり
表示回数が多いということはその需要が多いという意味になります。
しかしながらクリック率が低いということは「需要が多いにもかかわらず
何かしらの理由でクリックされていない」ということになります。
多くの要因は検索順位が悪いか、そのタイトルタグやディスクリプションタグの設定に問題があります。
※タイトルタグとディスクリプションタグの設定についてはこちらの記事をご覧ください。
今回皆様に実施してほしいのは
表示回数が多い「TOP100」のキーワードの中で「クリック率が非常に低いものをピックアップすること」です。
GoogleサーチコンソールはCSVに出力することができますので
Excelができる方は加工して使ってもらうと分かりやすいと思います。
このデータを毎月抽出してもらい、どのキーワードの流入率、つまりクリック率が悪いのかを常に把握しておきましょう。
Googleサーチコンソールを毎月活用して良かったなぁと思う面白いエピソードをご紹介します。
新型コロナウイルスの再燃により、北海道では札幌のみGoTOトラベルが除外された際に、ある現象が起きました。
これはGoogleサーチコンソールを見ていなければ分からなかった現象です。
それは検索キーワードの中に「札幌以外 旅行」「北海道 札幌以外 ホテル」などというワードが
急に現れたことです。
こんなキーワードの検索が増えたことを把握するには
Googleサーチコンソールを毎月見ていなければ決してわかりません。
早速弊社がお客様にご提案したのは
「札幌以外 旅行」などのキーワードにてGoogleのリスティング広告やディスプレイ広告を実施することでした。
このように普段どんなキーワードで検索されているかを常日頃少なくとも毎月見ていると
普段とは違うキーワードが出てくるとすぐに分かります。
この新しいキーワードに気が付くことがポイントであり
気が付くためには毎月データを見ることがとても重要となります。
いかがでしたでしょうか。
・どんなキーワードの表示回数が多く、中でもクリック率が低いものを把握することが如何に大事か
・毎月見ていると普段とは違うユーザーのニーズにすぐに気が付くことができる
この2点を意識しながら「Googleサーチコンソール」を活用し、
WEB集客へと繋げていってください。
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